オンラインゲームの日：10月17日

オンラインゲームの日（Online Game Day）は、アメリカ・カリフォルニア州に本社を置くコンピュータゲームの販売企業であるエレクトロニック・アーツ（Electronic Arts）が制定した記念日です。この日は、日本初の月額課金制で多人数同時参加型のオンラインRPGである『ウルティマオンライン』（Ultima Online：UO）が発売された日として特に重要視されています。このゲームは1997年（平成9年）に日本で発売されました。ただし、日本での発売日については10月17日の他にも10月18日という情報も確認できるため、厳密な日付については議論の余地があります。アメリカでは同年9月24日に発売が開始されました。

『ウルティマオンライン』はCD-ROMを媒体として提供されたゲームで、初期の商用MMORPGとして多くの試みを行った作品であり、その成功例としても知られています。このゲームはその時代において、ゲームシステムとしての完成度を示した作品とされています。

以下に、『ウルティマオンライン』の特徴と影響について詳しく説明します。

多人数同時参加型のオンラインRPGの先駆け：『ウルティマオンライン』は、プレイヤーがインターネットを介してオンラインで接続し、大規模な仮想世界で他のプレイヤーと共に冒険をする最初のゲームの一つでした。この形式は、後の多くのMMORPGの基盤となり、ゲーム業界に大きな変革をもたらしました。
ワールドシミュレーション：『ウルティマオンライン』は、ワールドシミュレーションを前提としたゲームデザインが行われたことで知られています。プレイヤーは、広大なワールドマップを探索し、さまざまなスキルを向上させてキャラクターを成長させました。このアプローチは、今日のMMORPGの基本となり、プレイヤーに広大な冒険の舞台を提供しました。
スキル制成長システム：ゲーム内では、キャラクターのスキルがプレイヤーのプレイスタイルに従って成長しました。プレイヤーは、戦闘、魔法、職業スキルなど、さまざまな分野でスキルを磨き、自分自身のキャラクターをカスタマイズしました。このシステムはプレイヤーに多くの自由度を提供し、ゲーム内での個性的な経験を可能にしました。
生産システムと家建築：『ウルティマオンライン』では、プレイヤーはアイテムや建物を作成するための生産スキルを習得できました。さらに、プレイヤーはゲーム内で家を建てることができ、それを拠点として使用することができました。この要素は、ゲーム内の経済やコミュニティ形成に重要な役割を果たし、プレイヤー間の協力と競争を促進しました。
派閥戦争とプレイヤー対プレイヤー要素：ゲーム内には派閥と呼ばれるプレイヤーグループが存在し、これらの派閥は領土やリソースの争奪戦を行いました。プレイヤー対プレイヤー（PvP）要素がゲームに組み込まれ、プレイヤー同士の競争と協力が醸成されました。
日本での成功：『ウルティマオンライン』は、日本でも大きな成功を収めました。多くの日本のプレイヤーがゲームに参加し、コミュニティを形成しました。この成功は、日本のオンラインゲーム市場において、新しいジャンルの可能性を示すものとなりました。

『ウルティマオンライン』は、オンラインゲームの発展に大きな影響を与え、多くの後続のMMORPGに影響を与えた先駆的な作品です。この日、オンラインゲームの歴史において特別な日として記念され、エレクトロニック・アーツによって制定されたことから、オンラインゲーム愛好者にとっては重要な記念日の一つとなっています。